● 靴
日本の家屋は、玄関の土間から廊下に入るところで一段高くなっており、そこで靴を脱いで家の中に上がります。日本人は畳の上に直接座ったり、布団を敷いて休んだりしますので、土足のまま家に上がることは厳禁です。
土足で上がり、家の中を泥で汚すと、床や畳の修理費を請求されることがあります。● 浴室
日本では、入浴は身体をきれいにするだけでなく、お湯につかって疲れをとるレクリエーションでもあります。
日本の伝統的な浴室は、トイレとは分かれており、浴槽と、身体を洗う洗い場が付いています。 家族で住んでいる場合、同じお湯に複数の人が別々に入ります。 そのため浴槽のお湯をきれいなままにしておくため、お湯に入る前に洗い場で身体を洗って、それから浴槽に入ります。最近では、浴槽にお湯を満たしてその中で身体を洗う西洋式のお風呂や、浴室とトイレがひと部屋にあるユニットバスも増えています。● 畳
畳とは、わらを糸でさして5.5cmくらいの厚さのマット状にし、い草「畳」を編んだものをかぶせた日本の伝統的な敷物です。「この部屋は畳〇帖です」というように、部屋の広さを示す単位にもなっています。新しい畳は青色で独特の香りがします。畳は一般に何年かに一回、または引越してきたときに取り替えます。● 布団・ベッド、押入れ
日本の家屋では、一般に毎日夜に布団を敷き、朝にたたんで片付けます。昼間は布団は押入れにしまっておきます。こうすると同じ部屋を広く、いろいろな目的に使えます。畳の上にベッドを置くと、畳がへこんでいたみますので板などをベッドの脚の下に置くとよいでしょう。● トイレ
和室のトイレは、ふくらんでいるおおいがある方を前にして使います。
アパートなどで他の部屋の人とトイレを共同で使用するところでは、トイレ専用のスリッパと、自分の部屋や廊下用のスリッパは分けなければいけません。
● ふすまと障子
ふすまや障子は、部屋と部屋や、部屋と廊下を仕切るための引き戸です。
ふすまは木枠に芯を入れてその上にふすま紙を貼ったものです。主に部屋と部屋を仕切ったり、部屋と押入れを仕切るために使われます。ふすまをはずして部屋をつなげ、部屋を広くすることもできます。障子は木枠を格子状に作り、障子紙という和紙を専用の糊で貼ったものです。主に部屋と廊下を仕切るために使われます。
ふすま貼りは専門家に頼まなければなりませんが、障子紙は破ってしまったら買ってきて自分で貼りかえることも出来ます。
● 冷暖房器具
エアコンがついているところもありますが、通常はストーブやクーラーなどの冷暖房器具は、自分で購入して使用するところがほとんどです。暖房用の燃料は電気かガス、灯油ですが、住宅によっては灯油の使用を禁止しているところもあります。 |